だんだんと見ることそのものの遅さに耐えかねている。単なる正しさに感けないためのすべとして。
もの自体が持続していく、あるいは認識=手に撚られたもの自体の細々さよ。
自然に対して、引き延ばされた無限の距離が置かれなければならない。「私」が後退していく。
それはもの自体へのためらい。どこぞなりへと逢着したいがために。