2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

見初められた日のこと あるいは君の名を うすらいも溶ける春の後先に ここはいま少しだけ空が高い 手をのばし 灯りを消しながら 君はそうして久しく微笑むつもりなのか(basilides「一夜」)

「ドイツ・青ざめた母」では戦争を通してドイツ女性の気丈さが描かれるも、むしろそれゆえに恥辱にまみれながらも悲壮さが伺えない。70年代の女性運動を牽引したヘルケ・ザンダーらが西ベルリンにおいて第一回国際女性映画ゼミナールを催したとき、その上映…

いま、こうして昨日に及ぶ一切は了解的な関わりによってこそ全体ではあったが、変わらず以前に瀕しているようにもみえた。行くほどもなく、弧でなく、左右の消えたはすかいの先で一人、悲しげに疲れて、色彩の貧しさを見下ろしても、新しい眺望を望むべくも…