2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

実は『ザ・ワールド・イズ・マイン』を読んだのが、今年の夏のことで、我ながら今さらと思いつつも、やはりその時は強烈な個性にあてられ、最後の場面に『EDEN』を連想したり、せいぜいボードリヤールの『悪の知性』を読み返して、「かつてはホメロスととも…

紹介した動画はどちらも、マルレン・フツイエフが監督した『IT WAS IN MAY』の部分だが、特に本編のエンディングにあたるMELODY of PEACEと題された動画の中で、ふり下げた手をカメラが発見し、そのまま、その手が虚空へと押し込まれる先へ、ネガの上をなぞ…

ドラゲーを観に行ったり。全日を観に行ったり。

アルベルト・セーラの『crespià』を観る。音響に対する真摯さ含めてセンスは煥発だけれどもなんだか荒削りで、まるでホームムービーに向かうときの気恥ずかしさ(ホセ・ルイス・ゲリンやハルーン・ファロッキ、ペーテル・フォルガーチらがホームムービーとい…

ベーネの『ラフォルグによるハムレット』を流し観ながら、フェリーニの『魂のジュリエッタ』を観ていたら寝落ちしてしまったのが昨日の話。今日は残りを観る。筋立てとしては夫の不倫に悩むジュリエッタ・マシーナを据えればそれだけで事足りる。このやたら…

聞くところ評価の高い『Zhena kerosinshchika(灯油売りの妻)』を観る前に、オムニバス映画『Songlines』から、Aleksandr Kaidanovskyの監督した『For a Million』を観る。ブルース・チャトウィンの思い出に捧げるという一文から始まる(『Songlines』はま…