2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

始まりは、始まりの勃発にして、また始まりの解決として、終りを誘発せしめる流謫の世界に余韻をとどめ、それなしには有限の事物に逢着することもない現象の躓きである。始まりの痕跡はいよいよ白々と明けそめゆく意識と感覚の予感にして、ある種の作為的な…

ファスビンダーの「何故R氏は発作的に人を殺したか?」ついて二人の談話を紹介しする。まずヴィルヘム・ロートは「悪い映画。俳優が即興で語るダイヤローグは、月並みなありふれたものなので、聞くだけでもほとんど苦痛である。ある種の抑圧のメカニズムは、…

私は自称にすぎない。ましてその正当性は主張するほどのものでもない。主体は剥離した時間の余剰な部分で、分裂した二人称として顕在する。あなたは確かに存在する。私はといえば安らうことなくひとりごちて、結局は償えないもののなかで我々は隣人同士だっ…

・ロフトプラスワンにてカミングアウトトークライブVol.36『極上アニメ会』参加。アニメ会の総決算ともあって個人的にはオールナイトでも良かったイベントだと思う。まぁ、曜日の問題もあるのかもしれないけども。しかしアニメ会はアニアニランドが好きすぎ…

存在の継起が自己に対して何ら指示しえないものならば、他者こそが自己を示唆するがゆえに他者を経験することが我々にとっての最大の関心事の一つとなる。なぜならば他者は我々の特殊な契機であり、我々の外では理解されないものだからだ。我々によって他者…