2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

望みにみちた思いとして救いはいつもささやかな釣り合いのうちにあり、眼に見える限りでの最上の釣り合いとは自身の身体性に釣り合っていることだ。今でこそ自由に疎外されるが、既に身体性に接続したとき、我々は自由になったと感じたので、それから先を要…

「セブンス コンチネント」を観て「何故R氏は発作的に人を殺したか?」を思い浮かべ、俳優の顔をなるたけ映さなかったのに納得する。冷たい憤怒の果ての悲劇も似ている。しかしどちらの暴力性も物語に執着しないという姿勢において感心できない。共時的な感…

他者の擬人化を止めるためには‥‥と以前書いた。擬人化は客観的にただ存立する像をあまりに理想的に描写する。最高の意味において自然であるために。しかし、まさに自然であるがために、我々はその操作を掴むことが出来ない。擬人化は定められた個性の原理を…