2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

シャルナス・バルタスの「seven invisible man」他が届いたので流し観る。受け手の感覚(とりわけ聴覚)に忠実であろうとする姿勢がここにきて一寸変化しつつあることにとりわけ驚きは感じなかった。 不在の身の上はただ自らの非固有性を顕示するのだから、…

口を噤んで、手梳く背に。 弛んだ陽の暮ればかり。あのささやかなしわぶきが。 上方が手折れてしだかれる、あやす手の結び目。 まみ向け花薔薇の連。豆を噛むひとよ。 とても些細な鳥をあつらえ、恥らいは舌先で垂れる。

はる。はらはら 胎のうえに散って塵としく冠の 螺旋のすべて。

おまえが死んでしまったということは どういうことだろう あの薔薇の籬にもどってくることのないおまえ 世界を盗んだつもりのぼくの手に ひとすじの髪の毛だけがのこり ぼくのものだった時間は すっかりながれだしてしまったただそれだけのことだったろうか …