2009-02-27 ■ 乙女なを言う 行きませ、君、御身の道を。 美しきこの捉われの獄(ひとや)なる吾を措(を)きて、 多くの異郷の国々を旅し、 多くの女等の手をとりて、 なほもし異国の酒が わが唇ほどに甘からねば、 そのときこそは、必らず吾が許に、 再び帰り来ませ、 いつ迄もわれ君が帰りを、 この岸辺に、待ちてあらばや」と。芳賀檀著「背徳者の花束」所収「サッフォの歌(2)」