なんだか楽しい=悲しいので、一人で伊良子清白を詠む。

庵点
けふもひねもすあらしほの なぶるがままになぶられて
おきつしらたまさぐりしが あすのいのちとたのむべき
えものはふごにみちにたり
はまのまさごぢあととめて くもゐはるかにながむれば
まづあらはるるよひのほし うすきひかりをみてだにも
かへらぬきみのこひしきか
とまやしづけきゆふまぐれ うらわをこむるきりのおく
きよきかのほしみつめつつ たたせたまへしおもかげの
ありありそらにただよひて
おもへばきみがいますてふ みやこのかたもしらずして
おもひくしてはこのほしの しづみいるまでたたずむも
いくよかほどになりぬらむ
よりてはかへるしらなみの なみのゆくへはかはらねど
かねてはきみとねにおふる まつのこころをみにしめて
ちよのかげをもうつせしに
おもひのつゆにおもひわび うつしごころにねむればや
かぜだにあらきあらいその ちどりのこゑのよもすがら
みもせぬゆめをさわがして
あはれいはほにみをあてて めてのをゆびのやれしとき
ともしのしたにかきいだき なかせたまへるみこころの
きえずはすゑはかへらなむ
あかでわかれしかたみをば いまはうれしきほしとみて
ありしそのよにねましつる きみがふすまをいだきしめ
よひよひそらにまつものを