basilides2006-01-08

・言葉は人の物語によって区切られ、その先天的な知覚障害がゆえに世界は無私のもとで再現される。消費と生成を反復する物語の知覚範囲を超越するもの。それはどうしても在る「だろう」が故に不吉な存在の息吹き。引き延ばされた行間。暴力的な寛容によって支えられる丁寧で歪な造形思考はまぎれこんだ人に何を差し出すものだろう。それは無底の、そして平等な言葉によって独白される白に潜む緑の蛇?それとも非マルコフ過程におけるコンプレックスか?


・Pandatone「Lemons And Limes」を購入。

蒼星石談話は涙なしには読めないw

・国立フィルムセンターで開催される「ドイツ・オーストリア映画名作選」は朝日とアテネ・フランセの企画の焼き直しかと思えば意外と粒揃い。観に行きたいのは「巨人ゴーレム」、「朝から夜中まで」、「キリストの一生」、「除夜の悲劇」、「三文オペラ」、「少年探偵団」、「激情の嵐」、「誓ひの休暇」、「こわれ瓶」、「最後の一兵まで」、「たそがれの維納」、そしてオスカー・フィッシンガーの短編映画群。同時に開催される「松竹映画探索 1960-70年代」も何気に良さげ。「明日の太陽」、「ろくでなし」、「悪人志願」、「武士道無残」、「喜劇 男は愛嬌」、「吸血鬼ゴケミドロ」を観に行きたし。